東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

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新年を迎えると、毎年決まってカステラを戴く。
玉子と蜂蜜と云うシンプルな材料がスバラシイ。しかし、いつも余ってしまうのが残念。
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今年も文明堂と福砂屋のカステラを頂戴したが、さすがに毎日食べていると今年はもういいや、って事になる。で、また来年の春に食べるのだナ。ナハハ。

新聞で見つけた話題から。西浅草二丁目の「テプコ浅草館」に於いて、昭和30年代を中心に公開された外国映画のポスター展が催されている。地元の老舗お好み焼き屋さん『浅草染太郎』の店主、崎本仁彦さんがコレクションしている映画ポスターの数々だ。
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青春時代に外国映画に強く憧れを抱き、外国文化を吸収していたと云う崎本さんは、岩手県遠野市の廃館になった映画館が所有していた沢山のポスターやプログラムを古美術商経由で譲り受け、修理したそうだ。

展示ポスターも50余点にも及ぶので、見応え十分だネ。それにしても『染太郎』は、先代女将のはるさんが余りにも印象的だったが、店を受け継いだ仁彦氏にこんな素晴らしいコレクションの趣味が有ったなんて驚きだ。

僕は二十歳の頃に一度『染太郎』に伺った事があるが、先代女将が店に出ていたか覚えていない。パンカツや餅の入ったお好み焼きはまだ有るのかなぁ。
雷門『簑笠庵』のご常連さんが此処の職人さんと云うこともあり、最近また『染太郎』の名前を身近に聞く様になった。

よし、映画ポスター展の帰り、久しぶりに老舗のお好み焼きを食べに行こうかナ。

今度の日曜日には午後1時から、当時の映画看板絵師・井桁豊氏による手描き看板画のライブペイントが行われるそうだ。

展覧会は、テプコ浅草館にて2月7日(日)まで開催中でアル。
        ◇        ◇        ◇
昨日は一段と寒さが厳しかったネ。打ち合わせ終了後、そのまままっすぐ半蔵門線で押上経由、立石まで向かった。『宇ち多゛』の暖簾をめくるとタイミング良く席が空いていた。梅割りでしっかり胃を温めて、レバとアブラの生をお酢で戴いた。
アブラは生が一番美味いかナ。まぁ人それぞれ好みが違うがネ。
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酒朋ビリーが仕事が終わらず来れないとの連絡を受けたので、一人酒となった。それでも、此処に来れば誰かしら知った顔が集うので、いつもの調子になる訳だ。

二軒目は、神保町『兵六』へ向かった。
ガラリと戸を開けるとこちらは、お客の大半が顔馴染みでアル。
冷暖房が無いので冬は寒いが、無双のお湯割りと集う面々のぬくもりで居心地が良いのだナ。
        ◇        ◇        ◇
いつも仕事をお願いしているグラフィックデザイナーのオフィスが淡路町交差点の近くに在る。そんな訳で打ち合わせの後は、『まつや』の蕎麦や『松栄亭』のロールキャベツ等で一杯引っ掛ける事が多い。

そして、もう一軒老舗の大衆居酒屋と云えば『みますや』だ。
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明治38年創業だから今年で105周年なのだね。歴史を感じるねぇ。
古き良き昭和にワープしたような佇まいの中、熱々のどじょう柳川なべをアテに冷酒も良い。芋焼酎の「兵六」だってあるのサ。

肩肘張らない大衆酒場なので、きんぴらや肉豆腐、切り干し大根の煮付けなんてのもアル。壁にびっしりと掛かった黒札や手描きの品書きをめくれば、もう此処の虜になっちまうだろう。

そんな名酒場のお昼のランチが素晴らしいのだ。地元で働く方々でいつも大混雑だから、本当は内緒にしておきたかったのだが、ちょいと幸せのお裾分けだネ。
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どうです、この豊富な品揃え。この中から好きな料理をメインと小鉢それぞれチョイスして、ご飯とみそ汁、それにお漬け物が付いて750円でアル。焼き魚、煮魚、とんかつ、カキフライ、肉豆腐、ポテサラ、それにカレーなんてのもアル。

店に入ったら、真っ先にお盆を取って湯呑みを乗せる。そして奥に並んだおかずを選ぶのだ。最後にご飯をよそって貰い、お会計。システムさえ判っていれば実に明朗会計。メインを二つ取ったってちゃんと計算してくれる。
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兎に角昼どきは混むので、開店早々の11時半かサラリーマンのランチタイムが終わる13時過ぎが良いネ。
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三和土(タタキ)の土間には大テーブルが在り、こちらの小上がりには座卓が並ぶ。
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ちなみに僕は煮穴子に肉豆腐ネ。
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むふふ、ぐふふなお昼時でした。
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酒が無いのがチト寂しい限り。
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by cafegent | 2010-01-15 14:00 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)
昨日は風が強くて、寒かったネ。
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東京も火曜日に初雪が降ったそうだ。ジムのトレッドミルを走りながらテレビのニュースを観ていると、どのチャンネルもJALの上場廃止問題と小沢さんの会見ばかり。そんな中、魁皇関の幕内最多808勝の快挙は実に素晴らしいニュースだったナ。昨日は負けてしまったが、魁皇関と長年のライバルとして数多く対戦してきた千代大海関の引退はちょっと寂しくなった。

今場所の番付表を見てもモンゴル、ブルガリア、エストニア、グルジアとカタカナ表記の出身地が目立つ。また一人幕内三役から日本人力士が消えるのはとても残念だ。これで三役も魁皇関、琴光喜関、そして琴奨菊関の三人になっちまったんだなぁ。豪栄道や稀勢の里が早く上がってくれるといいナ。

門前仲町『大坂屋』にはいつも大相撲番付表が貼って在るのだが、最近頓に老眼がひどくなってきており序の口の力士なんて全く読めん。
鞄にライト付きルーペなんて忍ばせる様になっちまったのだから、完全に爺ぃ化でアル。

さて、鞄の中に入れていたお気に入りの万年筆を無くしてしまった。
あちゃちゃ。
1984年にニューヨークに行った時に買ったモンブランだ。太くて書き易かったから重宝していたんだけど残念だ。

そう云えば、昨年末にセーラー万年筆の社長がガンで亡くなった。プラチナ万年筆の社長も昨年亡くなっている。メイルの普及で文字を手書きする人も減少しているが、万年筆を使う人はもっと少なくなっている事だろうネ。

セーラー万年筆は不況による業績不振から大蔵省OBを副社長として迎えていたが、碓井初秋社長が死去した為社長に昇格した様だ。セーラーの「プロフィット」って万年筆も書き易くて好きだなぁ。老舗万年筆メーカーの政権交代もちょいと寂しいニュースだったナ。
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『大坂屋』の熱燗の後は、神保町『兵六』にて薩摩無双のお湯割りだ。これでもう北風なんかにゃ負けないぜ。
        ◇        ◇        ◇
さて、先日の小旅行の続きでも。

奥会津玉梨温泉の秘湯宿『恵比寿屋』には、とっても可愛い未来の三代目女将が居る。
譲(ゆずる)さんと若女将のみえさんの一人娘、香音(かのん)ちゃんだ。もうすぐ三歳になるのかナ、会う度に大きくなっていて子供の成長ぶりに驚くばかりだ。
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この晩は、囲炉裏の在る土佐の間にて夕食となったが、大女将とかのんちゃんがご挨拶に訪れてくれた。
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料理も相変わらず素晴らしい。じゅうねん(えごま)やシシ茸を使った躯に優しい料理や手作りこんにゃく、生湯葉、岩魚など、此処の料理もこの旅の楽しみのひとつだナ。
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ハッシーは焼酎の温泉割りだ。
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僕はひれ酒。むふふな美味さ。
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りんごのグラタンも美味しかったナ。

楽しい食事の後はもう一度共同浴場へ。
今度は川の向こう側の玉梨温泉の湯に入ってみた。こちらは男女別々になっている為浴槽が小さめだが、湯は気持ちよく芯から暖まった。

この後またいつもの様に夜中まで酒宴となったが、湯冷めする事無く酒が呑めた。
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朝は宿の湯にじっくりと浸かり、目を覚ます。
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温泉の湯で炊いたお粥が胃に優しいのだ。
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擦りおろした自然薯につけて頂く湯豆腐も絶品。これで一日万事快調って訳だネ。

今回もとても素敵な旅になった。小さな宿の手作りのおもてなし、最高に幸せな気持ちにさせてくれた。
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『恵比寿屋』の皆さん、本当に有り難うございました。只々、感謝!
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帰りはまたのんびりと只見線に乗り、雪の奥会津の景色を楽しんだ。
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前日とは打って変わって青空が広がり、陽射しが雪に反射して眩しい。
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この只見線は本当に絶景が続くなぁ。
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車中の2時間があっと云う間に過ぎて行く。
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越後湯沢駅に到着すると接続の列車まで2時間半もある。では、酒宴だナとスキー客でお馴染みの『そば処中野屋』さんへお邪魔した。
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いつも長蛇の列が出来る人気店だが、僕らはタイミング良く奥の座敷に入る事が出来た。
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窓からは、「湊屋藤助」や「上善如水」で知られる白瀧酒造が見えた。
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あのタンクの中にしこたま湊屋藤助が貯蔵されているのだネ。
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かにみそ豆腐や舞茸の天ぷらをアテに酒がススム。
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野沢菜もいい味してる。

地酒の二合徳利が次々に空いて結局一升呑んでしまったネ。
〆は石臼挽きのへぎそばだ。
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大食漢のW京子さんが居たのだから、軽く8人前をペロリだったナ。

笹だんごも買ったし、地酒も買い込んだ。
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そして新幹線の中でも「峰の白梅」で酒盛りだ。ぐふふ。
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あぁ、楽しい休日の旅であった。
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by cafegent | 2010-01-14 15:15 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
成人の日の連休を利用して旅に出た。新幹線の発車まで暫く時間が有ったので、東京駅の地下で一休み。最近は余り駅地下に降りた事がなかったが、その変貌ぶりには驚いた。エアポート・ラウンジの様な休憩所も有れば、綺麗なお姐さんが注文を請けてから粉を挽き一杯づつドリップしてくれる珈琲ショップなんてのも出来ていた。
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でも、味はまぁ普通に無難なブレンドだったかナ。
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美味そうな駅弁とビールを買い込み、新幹線Maxときに乗った。
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列車が動くと同時に缶ビールを開け、奥会津の旅へと向かったのだ。
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高崎を過ぎた辺りまでは、東京都変わらぬ緑の森が続いていた。
それが、長いトンネルを抜けると目の前が一瞬ハレーションを起こした様に何も見えなくなり、そしてすぐに眩いばかりの白銀の世界が列車を覆い尽くしたのだ。
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越後湯沢駅に着き列車のタラップを降りると自分の吐息の白い煙りに驚いた。外はしんしんと雪が降り続いている。
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ホームに吊るされていた温度計が氷点下を指していた。こりゃ、吐く息が凍りそうになる訳だ。

此処から上越線に乗り魚沼の小出駅まで40分。
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ウィスキーをストレートで呑み干し、躯を中から温める。
小出駅からは、今回の旅の目的のひとつでも有る只見線に乗るのだ。

前回は紅葉の時季に会津川口を訪れた。その時は車だったので、只見線を壮大に走るSL機関車の勇姿を眺める事が出来た。今度は自分が只見線を走るのだ。列車の中から観る景色に乗る前から少年の様に心がトキメいた。
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これは前回、国道252号線から第五只見川橋梁を走るSL会津只見号を写した姿だ。
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奥会津に進むにつれて、雪が多くなって行く。この辺りは豪雪地帯だ。
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車窓に広がる木々たちの群れは、まるで白い祭り半纏を纏(まと)う男たちに見えて来た。僕の育った札幌の雪はサラサラとして風に舞い女性的なのに対して、この地の雪は木の枝を降り落としそうな程に力強い。

いつまでも窓の外を眺めていても飽きないナ。ふと「おとこ雪」と云う言葉が浮かんだ。

只見川沿いの山村の風景も幽玄で美しい。
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真っ白に覆われた山並みの合間に川面に架かる鉄橋の姿にも心を奪われてしまう。
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只見駅を過ぎ、会津蒲生、会津塩沢と目的地の会津川口までの間にも秘境と呼びたくなる様な風景が現れるのだ。
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この日も多くの鉄道ファンたちが乗り込んでいた。皆、青春18きっぷを使い朝早く上野駅を出発したそうだ。

小出-会津若松間を走るキハ40系の只見線は、一日に3本しか走っていない。
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単線なので、此処で上下線の列車交換を行う為に同時に乗り入れる。
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この上下線が同時停車している貴重な勇姿を撮影する為にファンたちは皆一斉にカメラを構えるのだ。
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車中で出逢った若者は、これが観たくてやって来て、このまま泊まらずに会津若松から上野に日帰りするとの事だった。早朝に出発し、深夜12時過ぎにまた上野に戻るのだ。
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でも、只見線から眺める景色を一度でも味わってしまったら、僕だってやりかねない。四季折々で乗ってみたくなる列車だった。
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小出から二時間の旅を終え、いよいよ次の目的である秘湯天然炭酸泉の沸く玉梨温泉の旅館『恵比寿屋』さんへと向かった。
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さて、今回も雷門『簑笠庵』に集う酒仲間との旅でアル。
例によって『恵比寿屋』常連客のハッシー率いる一行だ。簑笠庵店主の山本さんと京子さん、千葉の消防署員・京子さん、そしてボクの呑んだくれ五人衆だ。
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山本さんが越後湯沢で仕入れた「鶴齢」を既に只見線の車中で呑んでいるが、奥会津の「おとこ雪」の寒さで酔いなど吹っ飛んでいる。
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奥会津には昔から大蛇退治の言い伝えが残る。鎌倉時代の事らしいが、領主である佐原十郎義連が村人を守るために家来を率いて沼沢湖に住む大蛇の化身「沼御前」を退治した話だ。今でも毎年夏になるとこの伝説を再現した「沼沢湖水まつり」が催され大変賑わうそうだ。
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此所大沼郡金山町は、「妖精の里」とも云われているが、古くからこの辺りには「福の神」の言い伝えが残っている。

そもそも玉梨や八町には、日が暮れると狐が人に化けて魚や油揚げなどを盗んだり、畑の中で芸者たちが歌い踊る姿を見かけ「はて、こんなところに芸者がいるかいナ」と思ったら狐に化かされていたとか。食べ物を売って家に帰ってみるとお金は全て木の葉だったなんて話も多く残っている。

そんな悪戯者(いたずらもん)の狐も八町・玉梨温泉の湯にじっくりと入った村人には何も悪さが出来なかったそうだ。此処の共同浴場には、時々「福の神」がやって来ると云う。一説には河童(かっぱ)じゃないかとも云われているが定かではない。

その神は人の姿をして湯船の淵に胡座(あぐら)をかいて座り、湧き出る源泉をまるで酒を酌むかの様に美味そうに呑んでいる事もある。気配だけで、何も見えない時も多々ある。ただ、この「福の神」と一緒に八町・玉梨温泉に浸かった者には必ず福が訪れると云う。

「災い転じて福来る」と云うが、悩み事を抱えていた者もこの温泉にじっくりと浸かってからは良い運気が訪れる様になったとか。
神の宿る温泉か。なんだかとても素敵じゃないか。

八町温泉共同浴場の源泉は炭酸がとても多く、これを飲めばすこぶる体調が良くなるのだ。焼酎をこの湯で割って呑むのもまた良し。翌朝の目覚めも快調だし、なにより快便なのがスバラシイ。
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しんしんと雪が降り積もる中、山本さん、ハッシーと三人で夕飯前に共同浴場に入った。
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旅館を出て野尻川の河川近くまで降りなくちゃならないのだが、山本さんは一人サンダル突っかけて出て行った。
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ハッシーと僕は長靴を借りて行ったのに、まったく驚いたね。
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共同浴場には先客が一人、そしてすぐ後に地元の老夫婦がやって来た。
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冷えた躯に掛け湯が熱い。それでも掛け湯をし、気合いを入れて湯船に浸かる。つま先や手が徐々に徐々に感覚を取り戻して行くのが判る。
あぁ、気持ち良い。こりゃ、極楽だナ。

屋根の雪がドサッと落ちる音がした。その瞬間、なんだかそれまでと違う気配を感じた。そうか、もう一人温泉にやって来たんだナ。顔に当たる空気の流れで判った、福の神が湯に浸かりに来たのだ。

僕はスッと湯船の隅に移り、真ん中を空けてあげた。きっと湧き出る源泉を盃に酌んで呑んでいるに違いない。福の神は丁重にもてなすと福が訪れる。此処を訪れた皆に小さくても良い、福が来てくれるとイイナ。

風呂から上がるともう夕暮れになっていた。
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『恵比寿屋』から野尻川を眺めるとライトアップされており、とても幻想的な景色を浮かび上がらせていた。
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昼間とはまるで違う表情だネ。
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川に落ちる雪も実に美しいネ。

さぁ、恵比寿屋自慢の夕食が楽しみだ。じっくりと温泉に浸かり、酒を呑む万全な体調も整った。いざ、出陣ナリ。
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by cafegent | 2010-01-12 16:20 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
今朝はラピスラズリの青一色と言う程に雲一つない晴天だった。こんな日は少しだけ早起きをして近くの公園まで散歩するのだ。今の時季は空気も澄んで、深呼吸が気持ち良いネ。
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木々の間からは雀、ヒヨドリ、ハクセキレイ、メジロなどが自由気ままに啼き、飛び交っていく。
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コレ、南国宮崎かナって思う空だが目黒の空なのだヨ。
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目黒のメジロ、なんちて。

暫く空を眺めていて、ふと思ったのだが人間てのは何故かこう欲が出て来るもんで、見事なまでに真っ青な空を見ていると「やっぱり雲の一つぐらいは欲しいなぁ」とか「これじゃ絵にならんなぁ」なんて思って来る訳でアル。ホント、勝手な事ホザくよネ、ボクは。
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そんな事を考えながら歩いていたら、小型のセスナ機が上空に現れた。
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旅客機ならいつも見かけるが、セスナ機なんて一体何処から飛んで来たのだろうか。ハテ。
        ◇        ◇        ◇
昨年の10月にも書いたが、「三余」と云う言葉がある。読書に適した三つの余暇で、雨の日、夜そして冬の事をさす。新年三日の朝日新聞「天声人語」で知ったが今年は「国民読書年」だそうだ。

本離れが目立っていると思っていたが、2007年に図書館を利用した小学生が年間に一人当たり約36冊もの本を借りていたと記してあった。過去最多なんだってサ。

家の中で読書するのも良いが、最近また「イエナカ」や「巣ごもり派」なんて言葉も耳にするようになってきた。何冊か本を鞄に入れて旅に出るも良し、ポットに珈琲を入れて公園で読書もまた楽し。今年も珠玉の名著に出逢いたいものでアル。

昨日は門前仲町『大坂屋』の年始めだった。一昨日の『宇ち多゛』もそうだが、どの酒場も新年早々から大賑わいだネ。此処でも7時過ぎには煮込みが終わってしまい暖簾が引っ込んだ。

いつも集う面々と他愛の無い世間話をしながら酒を酌む。最高の贅沢かもしれんなぁ。
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コレに根岸の『鍵屋』が揃えば三役揃い踏みってな感じだネ。いや、横綱勢揃いか。
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大手町で地下鉄を乗り換えて神保町へ。階段を上がり角を曲がると喫茶『さぼうる』から大きな笑い声が漏れている。新年会の帰りで盛り上がっているのだろうか。何処も新年から活気があって良いネ。
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『兵六』も大変な混み様であった。十数人しか座れないコの字カウンターもびっしり、それもほぼ9割りは顔馴染みでアル。店主をクロスしながら縦横ナナメと会話が飛び交うのだ。

初代の女将さんも今年99歳との事だ。昨年も何度か厨房で仕込んでいる姿をお見かけしたが元気でなによりだネ。

今年届いた年賀状には、ひ孫さんと仲良く写っていたが、四世代が一緒に暮らすって凄い事だよネ。今年もまた早く会いたいものでアル。
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餃子をアテに薩摩無双をゴクリ。いつものペースになってきたかな。
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炒麺も変わらず美味い。

兵六の後は、いつもの深夜食堂で締くくり。
ママが七草粥を振る舞ってくれた。
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嬉しいね、愉しいね。これで無事今年も無病息災になれば良し。さぁて心置きなく酒が呑めるって訳だナ。うひひ。

さて、大鳥神社に昨年のお札を納めに行くとしようか。
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他の神社と違い大鳥神社では左義長やどんど焼きが行われないのだ。
近隣の人たちは正月の注連(しめ)飾りや七五三(しめ)縄を何処で燃やすんだろうか。ハテ。
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by cafegent | 2010-01-08 14:10 | 飲み歩き | Trackback | Comments(1)
新年早々、我らがFC東京の平山相太がアジア杯予選の対イエメン戦に於いて一人3得点と云う圧巻のハットトリックを決めてくれた。それも途中出場の逆転勝利でアル。遅咲きの大輪が咲いたかナ。この力を今年のFC東京戦でも期待したいものだ。

昨年末28日は、立石『宇ち多゛』の2009年ラストに伺い大根だけで梅割り3杯を楽しんだ。途中でお母さんが「可哀想だからネェ!」とキュウリを切ってくれたのが嬉しかったナ。
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その後ビリー隊長とユリちゃんが合流し、皆で線路向こうの『とっちゃんぼうや』へと移動。
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相変わらず此処の料理は何を食べても美味かった。

その後は、独り神保町『兵六』へ向かい、年末のご挨拶。閉店後、酒朋仲間たちとすずらん通りの中華『三幸園』へ。
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ライターの森さんは既にテーブルを枕に撃沈だ。
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海老のマヨネーズ和えってのもたまに食べると案外イケるネ。
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焼そばもバッチグー。皆でワイワイ呑む時にゃ王道メニューが一番だ。
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Qちゃん&アラちゃんも昨年は良くグダ呑みにお付き合い頂き感謝!!

新年は松山旅行から岡山経由で帰路に着く。正月三が日は電車も空いてるだろう、とタカを括っていたら、帰省ラッシュは既に始まっていた。オイオイ新大阪から自由席かよ、と思ったら運良くキャンセルが出て品川まで座って帰る事が出来た。
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そしてやっぱり酒でアル。うひひ。

途中、京都を過ぎたあたりで豪雪の為新幹線が徐行運転となった。
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名古屋乗り換えの方々が接続電車に間に合わず年明け早々大変だったろうなぁ。でも、名古屋駅を過ぎてからは、青空が見え始め今年初の富士の雪景色を堪能出来た。
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こいつぁ春から縁起が良いわい。

年始は旅行から戻った後は、のんびりと家で落語を聴いたり本を読んで過ごした。TBS落語研究会をまとめ撮りしておいたのでお茶菓子食べ食べ初笑いを楽しんだ。
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矢張り、今年も権太楼師匠だネ。
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こいつはボクの大好物岡山は白十字のワッフルだ。日持ちがしないので手土産に向かないのがチト残念。んな訳でいつも一人で食べてしまうのでアル。むふふ。
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お次ぎは松山で買って来た「坊ちゃん団子」だぜ。
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言問団子を小さくして串に差した感じかな。これも美味い。ぐふふ。

三日は、目黒不動尊に初詣に出掛け、その足で阿佐ヶ谷『川名』の四時口開けへ。
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此処は毎年正月休みも取らずに店を開けている呑んべえたちには大変貴重な存在でアル。で、ボクも酒朋クマちゃんとヨジカワで待ち合わせ。
15分前に着いてしまったら、女将さんが寒いから入んなさいナ、って入れてくれた。

大瓶を呑みながらお湯が沸くのを待ち、ひとみ姐さんが好きだったメカブハイを頂いた。
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さぁ、コレで今年も酒場三昧の口火が切って落とされた。
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う〜ん、此処のトマ玉は絶品だナ。
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そして、このダジャレ攻撃にホっとするのだ。
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今もこうして一緒にメカブハイ呑んでるみたいだナ。
        ◇        ◇        ◇
火曜日は仕事初め。大鳥神社にお札を返し、仕事先へご挨拶。夕方早々に切り上げて根岸の『鍵屋』の口開けで熱燗3本。寒い日は此処の煮奴(にやっこ)に限る。

良い塩梅にほろ酔いになった処で池袋芸術劇場にて立川談春師匠の『新春談春ショー』を観に行った。前半はいつものハイテンションで笑わせてくれたが、後半はどうしちゃったのってくらいに気合いの入った「文七元結」を演じていたナ。こんな談春師の落語は初めて聴いたが、増々この噺家が好きになった。今年もJTホールに通うとするか。
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昨日は午後から浅草は「浅草神社」にて出初め式を見物。
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東京ビッグサイトで行われた東京消防出初め式では、都内各区の組頭たちが勢揃いして新年を祈願した。
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そしてビッグサイトから地元の第三番と四番組が浅草に戻り、雷門前、浅草寺、浅草神社の三カ所で木遣りと梯子乗りを披露してくれた。
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見事だね。
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青空高く伸びる青竹の梯子の上で見事な姿を披露してくれた火消しの心意気に感謝。
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一緒に見物した『簑笠庵』の二人と両国の私設図書館『眺花亭』の渡辺さんと共に清々しいひとときを愉しんだ。

そして、『簑笠庵』の京子さんが今ハマっていると聞いた寿四丁目の交差点に在る蕎麦屋『甲州屋』にて天ぷら蕎麦を頂いた。
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噂に聞いた通りの蕎麦のボリュームでアル。『並木薮』の数倍の蕎麦の量に驚いた。これに揚げたて熱々の天ぷらが付いて900円なのだから、嬉しいじゃないか。うん、此処はオススメだ。
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神保町で打ち合わせの後、ちょいと古本屋を廻り、数冊ゲット。

『兵六』にて新年のご挨拶をした後、ディスクユニオンを覗くと兵六ご常連ドクター鈴木先生にお会いした。先生は新年早々またパフュームですかい。

さて、また今年もボクの立石『宇ち多゛』詣でが始まった。
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昨日は口開けから激混みだったらしいが、夜も長い行列が出来ていて皆1時間は待っていると聞いた。
それでも、この日は煮込みももつ焼きもいつも以上に仕込んであったらしく、普段ならすぐに売り切れてしまうテッポウを戴く事が出来た。
ウレシイナ、タノシイナ。
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しばらく並んでいつもの奥席に座ると隣りに先客アラちゃんが居た。
そのうち、ユリちゃんが登場し、ビリー隊長もやって来て結局年末と変わらぬ顔が集まった。

そう云えば、毎年新年初『宇ち多゛』は、亡きひとみ姐さんと一緒にお年賀のタオル貰いに並んだっけなぁ。2009年は友人知人や幼馴染みの親たちが多くこの世を去った。中でも同世代の酒仲間が亡くなったりしたのは正直辛かったナ。

    朝の路地亡き友映す初氷

今日は春の七草だね。
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今年も『たねや』の和菓子「六瓢息菜」(むびょうそくさい)で一年の健康を願おうか。細く長〜く酒を呑み続けたいもんネ。
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あぁ、年明け早々また長い駄文を書いてしまった。スマンこってス。
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by cafegent | 2010-01-07 13:51 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
新年明けましておめでとうございます。
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今年は寅年だ。酒だけは大トラにならぬ様気をつけなくちゃイカンな。
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1月4日は氷見の卸売り市場でブリの初売りが行われた。富山ではその冬一番の寒波を「ブリ起こし」と云うそうだ。
ブリは出世魚だ。全国呼び名は違うが、関東ではワカシ、イナダ、ワラサ、そしてブリだ。昔から娘の旦那さんの出世を願って寒ブリを贈る習慣が今も地方では残っている。
”ボクはいつになったら出世するのやら”、なんて余り思っていないが、日々こうして酒が呑める程度には、今年も稼ぎたいものだ。
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さて、正月休みを利用して松山まで出掛けて来た。風が爽快だ。
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市内は何処も司馬遼太郎の『坂の上の雲』一色になっていたナ。
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    正月の人あつまりし落語かな 

正岡子規が詠んだ正月の句だが、情景が目に浮かんで来る。毎年、その時季になると思い出す句って云うのはイイネ。

子規もこの松山が生んだ俳人だが、『坂の上の雲』の舞台となった松山・道後温泉も正岡子規や秋山好古、眞之兄弟ゆかりの地を訪れる人々で賑わっていた。

午後になると温泉の混み方も尋常じゃなくなり、お湯の色が変わってしまうと聞いていたので、午前中にひとっ風呂浴びることにした。
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うん、さすがに午前中は空いていてお湯も澄んでいた。もう7、8年前になるが伊予のJAの仕事で松山を訪れた事があった。飛行機の隣りの席が偶然にも郷ひろみ氏だったが、こっちの仕事とはまるで関係が無い。
あの時も仕事の合間を縫って道後温泉に入ったっけナ。

じっくりと体を芯から温めて、街を歩いた。
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松山城を仰ぎ見ながら、ロープウェイ街を進み「秋山兄弟誕生の地」を拝見。
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小説を通して知った秋山兄弟のブレない志を改めて垣間みる事が出来てとても良かった。
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特に兄・好古が陸軍大将を退いてから故郷松山に戻り地元の中学校(現松山北高等学校)の校長先生に就任してからの軌跡を辿る事が出来たので、此処に来て良かった。
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弟・秋山眞之の像の手の甲がとても光っているのだ。聞けば、此処を触ると学業の運気が上がるとの事だった。今更だがボクもひと触り。

外は小雪が舞い出して来た。昼飯を食べようと思っていた鍋焼きうどんの『ことり』に伺うとご主人が掃除をしており、この日はお休みとの事だった。うーん、残念。仕方なく近くのラーメン屋で空腹を満たした。余りピンと来る程の味では無かったので、特に記さず。
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松山市駅まで出て、『子規堂』へ。
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正宗寺(しょうじゅうじ)の境内に在る子規堂は、正岡子規が17歳までを過ごした木造平屋建ての家を復元して建てられており、実際に子規が使用した机や遺品等が沢山展示されていた。
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また、親友・秋山眞之と交わした手紙も多く拝見する事が出来た。
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それにしても、天井の無い吹きっさらしの部屋で勉強していた子規の様子が伺えたがさぞや寒かった事だろうナ。
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一六タルトの本社横に在る『伊丹十三記念館』に行こうと思ったら、生憎の休館日だった。
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残念だが、またの機会にしようっと。
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同じ道を通りたくなかったので、帰りは今治から「瀬戸内しまなみ海道」を通ってみたのだが、途中一車線道路が多かったり、大幅に時間がかかったりしたので、行きの「瀬戸大橋」の方が良かったかナ。景色の感動も多分瀬戸大橋の方が良いかもしれない。
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この年末も餅を搗(つ)いた。29日に搗くと「福を搗く」と云って縁起が悪いので、必ず30日に行うのだ。
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家で搗いた餅で作る鏡餅はイイネ。従兄弟たちも餅米を持ってやって来て、全部で二十升は搗いたかナ。可成りヘトヘトになるが、杵で搗いた餅はコシが有って美味いのだ。搗きたてをつまみ食いするのもまた愉しい年の瀬のひとときでアル。

      陽炎の向こうに揺れる犬の耳
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さて、今年もまた懲りずに宜しくお願いします!!

さてと、今日から根岸の『鍵屋』が開くし、明日は立石『宇ち多゛』が年始だネ。また今年も呑みに忙しくなるなぁ。
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by cafegent | 2010-01-05 16:18 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)